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カテゴリー: 巻頭言(他)

筆は育てるもの

筆が割れてしまうとか、筆の腰がふらふらして書き辛いという話を時々耳にします。原因は筆自身にもありますが、ほとんどが使い方に問題があるようです。半紙調和体や多字数用の筆を根元までおろして書けばふらふらした線になるのは当たり […]

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日本語はどこへ行った。

最近病院で中高時代の友人と会うことが多く待合室が臨時同級会になる。病状報告から終いには診察券の枚数を見せ合う始末。ババ抜きするには枚数が足りないな、と笑いながらも同級生や知人の様子を知る利点もある。一人が「ガーデニングは […]

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風雅の交

今年も、梅の季節がやってきた。 不見村童子 前山展墨梅 結跏溪上石 麟鳳化雲来 -見ず 村童子 前山 墨梅展ず 結跏 渓上の石 麟風 雲と 化し来たる- 今日は村の童子たちの姿も見えず、前の山には墨絵のように梅の花が咲い […]

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線質の強さ

線質の強さと、格調の高さを追い求める探求心こそ璞社の理念とするところである。線質の強さと品格は対極にあるように思えるが、小坂、江口両先生はそれを理想とし、生涯追求し続けられた。 私は昨年、二度目の日展審査員に委嘱された。 […]

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右ですか、左ですか

小生の大阪暮らしは、昭和四十五年の夏から始まった。同年の五月、小坂奇石先生に入門した年だが、大阪万博の年でもあり、天六のガス爆発事故が有った年でもあった。厚い鉄板がまるで折り紙の様に折れ曲がり、散乱した事故現場を見た時は […]

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心の遊び場

書に携わる我々にとって、書とは何なのか、どのような役割りがあるのか、書を通じて世の中にどの様な貢献ができるのか、と考える。古人が今日まで残してくれた古典は数限りない。それらの書は大きな感動を与えてくれる。心のゆとりや躍動 […]

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拘りと柔軟性

上手になるための秘訣を知りたいと思っている人は私一人ではないはずです。しかしそんなものがあれば誰も苦労しません。ただ私の経験から言えることは、柔軟な対応力を持ち合わせている人の方が上達が早いように思います。 書を志してい […]

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師弟の縁 —立ち位置の自覚—

仕事でも、芸事でもスポーツでも、いずれの世界においても師弟関係というものは存在する。書の世界も師弟関係は重要である。璞社に限っても、江口先生の師は小坂奇石先生、小坂先生の師は黒木拝石先生、黒木先生の師は小野鵞堂という風に […]

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筆文字の力

今までに映画のタイトルを三作書かせて頂いている。どれも地元長野のご縁によるが、きっかけは長野市の民放テレビ局数社からの自社制作番組のタイトル依頼であった。最初の映画タイトルの依頼は、NBS長野放送出身で現映画監督宮尾哲雄 […]

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三省会書展

三省会書展は一月の総務会で廃止することが決まりましたが、報告する機会がなく、この紙面での報告になりましたことをお許しください。 三省会書展と言えば展覧会はもちろん、懇親会も含めて遊び心のある楽しさあふれる璞社のイベントで […]

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