投稿日: 2024-01-25
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川村 龍洲(2024年2号)
全文を紹介するには長すぎるので、小生の気になる個所だけ引用する。
〝過去十年間において、ますます国際社会のコンセンサスになりつつあります。〟〝習首席がグ
ローバル発展、安全保障、文明という三つのイニシアティブを中国のソリューションとして提唱〟
〝国際アジェンダの上位につけます〟〝4つ目はイノベーションの主導を図ること〟〝中国は常
に協力ウィンウィンを掲げ〟〝最近、中国関係で「デリスキング」という新しい単語が〟〝つま
り「脱リスク」〟〝その本質は選別的な「デカップリング」に過ぎません〟〝グローバル安全イ
ニシアティブは〟〝その本質は欧州の安全保障ガバナンスの破綻であります〟〝それはボトムラ
インであり目標ではありません〟。他にもあるが、右の文章を読んで皆さんは判読できますか?
これ、なんと中国の呉江浩大使の、六月二十一日に東アジア共同研究所での講演の要約で『日
本と中国』紙の第2280号・2023年9月1日付けに掲載されたものである。
近時、カタカナ語の氾濫は異常ではないかと思う。特にコロナ禍以降急増しているような気が
する。パンデミック・クラスター・ウィズコロナに始まり、町でよく見かけるサブスクも。紛ら
わしいことにインフルエンザとインフルエンサーは違うのだと。確かにコンピンピューター関係
の単語は覚えるしかないが、最近新聞紙上でも判らぬ(知らぬ)カタカナ語が多い。右に紹介し
した中国の呉大使の講演でさえカタカナ語ばかり。まさに、ブルータスよ!と言いたくなるのは
小生ばかりではないと思うが、如何?
二晩続けておねしょをした子が「線状降水帯だったみたい!」と言い訳し、母親が叱るのを忘
れて思わず笑いだしたという話の方がよほど納得できる。これからの日本語はどこに行くのか。
*昨年十一月号の川崎大開氏の巻頭言と内容が重複するので迷ったが、門生や周りの多くの人達
が小生と同じ思いでいることを知り、敢えて掲載させて頂く。
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