文字サイズ

60回記念展について

もうすぐ第59回璞社書展が始まる。係りとしては会員の皆さんのご協力で円滑、盛大に実施出来ればと考えている。会期中の来場者の増加や表彰式・懇親会への参加に重ねて協力をお願いしたい。さて、少し早い話であるが、年が明ければ、第60回璞社書展の準備が本格的に始まる。璞社書展は5年毎に記念展として何がしかのテーマをもって開催してきている。そこで、皆さんに尚一層のご協力、ご参加をいただきたく第60回展についての計画をご紹介したい。

璞社書展は昭和37年(1962)に第1回展が開催され、以降毎年開催されてきた。開催会場の変更等で途中、1年に2回開催された年もあり年数は59年ながら、ともかく来年は記念すべき60回展となる。そこで、「-新しい干支への出発-テーマ『飛翔』」として開催したいと考えている。会場も大阪市立美術館の地下展覧会室の1~4室全室を借りられることとなった。
1~3室は従来通り、役員、会員・公募、みなもと展で構成され、出品者それぞれが、従来にも増して各自の将来の方向性を示すような意欲的な作品を、また、第4室は常任理事以上の役員ならびに理事以下の役員で選抜されたメンバーにより「回顧この一作」と題して、過去の璞社書展出品作の内の各自の一押しの作品を出品していただきたいと考えている。自らの足跡を確認し、将来の展望をしっかりと示していただきたい。
また、図録も過去の記念展と同様に作品に顔写真、自薦文を添え、付録部分も選抜メンバーによる文集他、60回に到る璞社書展の足跡が振返れるようなものにしたいと考えている。

表彰式・懇親会の会場も従来通りである。記念品についても検討中である。従来にも増して多くの方々に出席願いたい。
すでに、係りとしては昨年末から、今年度の59回展の準備と並行して、60回展の準備を進めてきた。展覧会、図録作成、表彰式・懇親会を遺漏、遅滞なく進めるには、これくらいのタイムスケジュールで進めざるをえないのである。ご協力いただいている皆様には感謝申し上げる次第である。

璞社書展の開催母体である璞社は小坂奇石先生、江口大象先生と引き継がれている。60回展は目出度い還暦祝いに該当するが、これもまた通過点である。今後、65回、70回と回を重ねられるように次世代に円滑にバトンを引き継いで行きたいと考えている。
また役員の方々は役員展に出品することは名誉であり最低限の責務と考えて積極的に出品いただきたいと思う。
以上、来年度の第60回記念璞社書展が盛大、成功裡に開催できるよう皆様の積極的なご出品、格段のご協力を重ねてお願いをしたい。

佐藤芳越(書源2019年12月号より)

 
   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です